みみの病気
みみの病気
みみの症状
「音は聞こえるけど、何を言っているのかよくわからない」、「家族からテレビの音を小さくするように言われている」、「朝起きたら急に聞こえが悪くなっていた」などがきっかけで、自分の聞こえの悪さを自覚する方が多いです。
一方で加齢とともに少しずつ聞こえが悪くなっていますがそのまま様子を見ている方も多いです。難聴を起こす原因は多くのものがあります。
にわけられますが、早急に治療を行ったり、手術などで治ることもあり、聴力検査や耳のCT検査などを組み合わせて診断します。
突発性難聴はある日突然に難聴になる病気です。
聞こえにくさの他に耳が詰まった感じや耳鳴り、めまいで起こることもあります。聴力の神経がおかしくなることが原因ですが、その理由は明らかではありません。
聴力検査で難聴を確認してステロイドや血管を広げて血流を良くする薬、神経の栄養となるようなビタミンB12などの内服を行います。治療は症状が起こってからできるだけ早く始めたほうがいいとされています。難聴に気がついたらできるだけ早く耳鼻科を受診してください。
加齢に伴い、少しずつ聴力は低下します。特に話す言葉や体温計などの高い音が聞こえにくくなるタイプの難聴です。緩やかに進行してきますが、言葉の聞き取りが困難になるため、コミュニケーションが難しくなることで社会生活に影響が出ることがあります。難聴が進行することで、相手が何を言っているか途切れ途切れでわかりにくくなるので段々会話が面倒になり、また、ご家族も会話に手間がかかるので日常生活の会話が減っていきます。
補聴器を使用することで生活の支障を軽減することが期待できます。当院では各種検査を行い、適切な診断、補聴器の紹介をしています。難聴が気になっている方は是非ご相談ください。
中耳炎は鼓膜の奥の中耳とよばれる空間に炎症を起こしている状態です。
急性中耳炎、滲出性中耳炎などがあります。
ウィルスや細菌の感染により中耳内が炎症を起こした状態で、風邪をひいたときなど鼻やのどの炎症に引き続きおこることが多く、激しい耳の痛み、発熱、耳が詰まった感じ、聞こえにくさなどを感じます。
小さなお子様はこのような症状がうまく伝えることができず、機嫌が悪く泣いたり、頻繁に耳に手を当てたりといったしぐさがあります。気になる時は耳鼻科を受診しましょう。
急性中耳炎などや風邪の後に、中耳内に滲出液がたまって排出されなくなっている状態です。子供に多く、「耳の中に水がたまっている」と説明をうけることもあります。耳がつまった感じや聞こえが悪くなるという症状がありますが、子供の場合はあまり症状がない場合もあります。
多くの場合は3ヶ月程度で自然に軽快していきますが、長期に改善が見られない場合は言葉の発達につながることもあるので、鼓膜切開や鼓膜チューブ留置という治療を行うことがあります。
耳に頻繁に手をやったり、呼びかけても反応が悪いなど気になることがあれば早めの受診をお勧めします。
耳の穴から鼓膜にかけての部分の皮膚に細菌やカビなどにより炎症が起こった状態です。その多くが耳掃除のしすぎで起こります。耳の穴の皮膚は非常に薄く、少しの刺激で傷がついたり荒れたりします。激しい痒みや痛みを訴え受診することが多いですが、耳だれが出てくることもあります。ひどくなると難聴や耳閉塞感を伴います。
耳鳴りは、実際には音がしていないのに、何かが聞こえる状態を言います。蝉の鳴くような「ジー」や、金属音の「キーン」という音のように表現されることが多いです。耳鳴りの多くは自分自身にしか聞こえないことがほとんどで、ストレスや睡眠不足などで更に大きくなることもあります。聴力低下を伴って難聴の治療が必要なこともあります。
耳の穴の中に異物があると、がさがさ音がしたり痛みを伴うこともあります。原因は髪の毛やプールの水が多いのですが、自宅での耳掃除の時に綿棒の先が外れてしまったり、虫やおもちゃなどが入ることも多いです。自宅で取ろうとすると鼓膜や耳の穴を傷つけてしまうこともあり、耳鼻科を受診してください。顕微鏡や麻酔を使用しながらできるだけ痛くないように摘出していきます。
耳あかは、古くなった皮膚と皮膚の分泌物が混ざったものです。自然に出ていくことがほとんどであり、基本的には耳掃除はそれほど必要ありません。家庭での耳掃除は非常に危険であり、耳の穴だけでなく、鼓膜まで傷つけて病院を受診されることも多いです。鼓膜を確認できない場合や聞こえに影響している場合(めったにありません)は耳鼻科で掃除を行いますのでお気軽に相談してください。